小説文章の基本作法:文章の禁則
小説を書く際には、キャラクター設定やプロット構成だけでなく、文章の書き方にも注意が必要です。特に初心者の方々が気をつけるべきなのは、文章の禁則についてです。守らなければならない基本的なルールが存在し、それらを無視すると読み手を混乱させる可能性があります。
今回は、小説を書く上で知っておくべき「文章の禁則」について解説します。
1.改行後の字下げ
次の行を始めるときは、一文字分のスペースを開けて文章を始めましょう。
間違った例
風が町を包んでいた。
街灯の光が暗闇を切り裂く。
彼女は一人、駅のホームに佇んでいた。
正しい例
風が町を包んでいた。
街灯の光が暗闇を切り裂く。
彼女は一人、駅のホームに佇んでいた。
2.三点リーダーとダッシュ
三点リーダー(…)とダッシュ(―)はそれぞれ二文字分を使って書きましょう。
間違った例
「なぜ、私が…」
窓の外―雪が舞っていた。
正しい例
「なぜ、私が……」
窓の外――雪が舞っていた。
3.閉じカッコ直前に句読点を置かない
カッコが閉じられる前に句読点を置かないようにしましょう。
間違った例
「そうか、納得した。」
(彼女の言葉は嘘だった。)
正しい例
「そうか、納得した」
(彼女の言葉は嘘だった)
4.句読点や!、?、音引き(ー)が行頭に来ないようにする
これらの記号を行頭に持ってこないように注意しましょう。
間違った例
「ああ、それは駄目だ
。絶対に許さない」
「まさかの発表だね
! 驚きだよ」
「ワインがお好きなんですか。ロ
ーマで試したことがありますか」
正しい例
「ああ、それは駄目だ。
絶対に許さない」
「まさかの発表だね!
驚きだよ」
「ワインがお好きなんですか。
ローマで試したことがありますか」
以上、小説文章の基本作法についてご紹介しました。これらのルールは一見小さなことかもしれませんが、読みやすさや文章の品質に直結します。文章を書く際には、これらのルールを意識してみてください。
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